【164】トルコウィークリー No.53 2017年2月3日

大統領の権限強化を目的とする憲法改正案はトルコ議会を通過したが、エルドアン大統領はまだ承認していない。大統領が承認していないために国民投票の日程も決まらない。

エルドアン大統領は何を待っているのか?

実はエルドアンのためらいは最近の世論調査の結果から来ている。エルドアンとAKPは週3回も世論調査を行って国民の憲法改正への支持率を把握しようとしているが、どのアンケートでも支持率は50%を下回っているという。つまり、このまま国民投票を行ったらエルドアンが負けるということである。国民投票の日程を年後半にずらすというアイデアもあるが、トルコ経済の悪化を考えると本当はできるだけ早くやりたいはずである。

もう一つのオプション

実はあまり口にしている人いないが、私はエルドアンがもう一つのオプションを考えていると思う。それは解散総選挙である。国民投票にいけば負けるのであれば、もう一度総選挙をやって、367議席(総議席数の2/3以上)をAKP単独で確保するという作戦もあり得る。そうすれば、憲法改正を国民投票に持っていく必要がなくなる。個人的には国民投票が実施されようがされまいが、今年は解散総選挙があると考えている。

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