【162】トルコウィークリー No.52 2017年1月29日

国際格付け機関のフィッチはトルコ国債の格付けを27日(日本時間の28日朝)にBBB-からBB+に引き下げた。BBB-は投資適格の最低格付けであったので、トルコ国債はジャンク扱いに落ちたことになる。3大機関のうち、S&PとMoody’s はすでにトルコ国債の格付けをジャンクに落としていたが、フィッチだけは投資適格を維持していた。このニュースが届いたのは為替市場が閉鎖してからであったのでトルコリラは月曜日にどんな反応を示すのかは不明である。

個人的には、トルコリラはこのニュースをすでに織り込んだと考えている。フィッチのレーティングの引き下げは市場コンセンサスであったし、リラも27日に向けて下げて来た。来週はむしろ材料出尽くしでリラが対ドルで上昇する可能性が高いと考える。

実はリラだけではなく、円も対ドルで来週以降上昇する可能性がある。過去の大統領選挙後のドル円の動きを見ると選挙直後から就任式までドル円が上昇し、就任式から下がる傾向が強い。過去12回の選挙のうち、9回はこのような動きをしている。さらに米国に製造業を戻したいと考えているトランプ政権は過度なドル高を容認することはできないであろう。2月10日に日米首脳会談の実施が決まっているので、日銀や日本政府としても為替が円安に動くのはあまり望ましくないであろう。しかし、リラと円が同時に対ドルで強くなると、リラ円そのものがあまり動かないのかもしれない。

(テキストのみで発信させていただいております。)