【161】トルコウィークリー No.51 2017年1月21日

現在シリアの北部で作戦を進行しているトルコ軍は近い将来にシリアから完全に撤退するとの噂がトルコメディアに出始めている。トルコ軍はISが保持しているアル・バーブという町を攻撃しているが、毎日のように兵隊と戦車を失っており、大きな被害が出ている。トルコメディアのニュースは、トルコ軍がロシアとの合意の元でシリアから撤退し、ISとの戦いをシリア政府軍に任せるとの内容である。

私はこのニュースの信憑性は高いと考えている。エルドアンの権限強化を目的としている憲法改正が議会を通過し、国民投票の実施が決まった。エルドアンは今後すべてのエネルギーを国民投票に使うことになるので、毎日人的被害が出ていて、莫大な費用が掛かっている軍事作戦を維持できないと考えたのではないか。

また、個人的な印象だがエルドアンはかなり急いでいると感じる。トルコリラの下落の影響が輸入品に転嫁され、インフレ率の上昇が加速するとトルコ国民の生活も苦しくなる。エルドアンは国民の不満が爆発する前に国民投票を通したい考えである。

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