【146】トルコウィークリー No.48 2016年12月31日

トルコメディアによるとイスタンブールは大雪で都市の大部分で停電が続いているとのことである。政府は暴風で被害を受けた送電設備のせいにしているが、実際はトルコが天然ガス不足で、ガスで動く火力発電所に十分な天然ガスが運ばれていないので電力不足に陥っている。トルコ政府は原発の建設を急いでいる理由の一つはこれである。三菱はすでにトルコの原発を受注しているが、今後もトルコの原発案件を日本が受注する可能性は高いと見ている。

理由はなにであれ、お正月にイスタンブールで停電が起きていることは憲法改正を狙っているエルドアン大統領にとっては大きな打撃になるであろう。エルドアンは1994年にイスタンブール市長に当選したが、イスタンブールは当時ゴミ問題と水問題に悩まされていた。水が頻繁に止まり、ゴミが集められず山ができていた。彼は早期にこれらの問題を解決した。その成功が彼の人気を押し上げ、政治キャリアを作った。つまり、イスタンブールは彼のレガシーであり、もっとも重要な支持基盤である。そのイスタンブールが1990年代に逆戻りしているのは一つの時代の終わりを告げているのではないかと考える。

今年は大変お世話になりました。

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